材料のミクロスケールの特徴や性質が、全体の強度や力学特性にどれ程影響するかを明らかにする研究を行っています。特に、相変態や微視組織形成など、材料科学的な立場に基づく理論やモデルを用いた計算機シミュレーションを行っています。
機械材料として長い歴史がある金属材料を対象に、その変形機構と力学的性質の解明さらには新規の高性能素材の開発を、理論と実験の両面から研究しています。プラスチック系材料の実用化が進んでいますが、機械類には金属でなければ実現できない部分があり、そこにはより高性能な素材が求められています。この方面の研究の重要性はさらに増しています。
ゲルとは柔らかく水分を含んだ材料です。私たちの身体もゲルでできており、 ヒューマン・フレンドリーな未来の工業材料として期待されています。山形大学はゲルを自在造形する3Dゲルプリンターを世界で初めて開発しました。この技術で義手やヒューマノイドの指先をゲルで作ると、優しく物がつかめるようにできます。
超微細なセンサやアクチュエータなど各種のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイス形成と、マイクロ・ナノスケールでの微細加工や薄膜形成などのプロセス開発に取り組んでいます。 特に、血管内で操作するマイクロマニピュレータ、血流センサ、生体高分子を捕捉して機械的に操作を加えるナノツールなど、医療やバイオ分野への応用を指向しています。
ミクロの世界での力学、振動、表面化学などに基づいて新機能を持つ機械的なマイクロ/ナノデバイスを設計し、薄膜形成、エッチング等を用いた微細加工手法を駆使して形成していきます。
力-変形?電気-熱連性の機能性材料・構造体のことを総じて、スマートマテリアル&ストラクチャといいます。 これらの材料は多かれ少なかれ「構造」を持ち、その構造は材料の機能に大きく影響を与えます。私たちの研究室では、スマートマテリアル&ストラクチャの「力学」と「構造」をキーワードに研究を進めています。
夢の歯車コニカルギヤの実用化や自動車パワーステアリング用高性能ラックの開発、 リサイクル効率を考慮に入れた環境志向型CAD支援システムの開発研究を行っています。
出来たばかりの新しい研究室です。素材と加工プロセスの二つの観点から,輸送機器の軽量化構造の最適解を導いていきたいと思います。 研究室を新たに立ち上げていくため,新しいことに取り組みたい人,ものづくりにかかわりたい人など積極的に活動できる人を求めています。
私たちは,ナノフォトニクスを基盤とした光駆動ソフトアクチュエータや集積型生体センサー素子の開発に取り組んでいます。光エネルギーを強力に集束するナノ構造を心臓部としたマイクロナノシステムの創出を目指しています。また、最先端フェムト秒レーザを用いた様々な光プロセスに取り組んでいます。
当研究室では、騒音のもととなる機器の振動対策や、発生した騒音を抑制する技術について研究を行っています。 具体的には、振動現象の数値シミュレーション予測や実験を通して設計段階における対策を考案します。また、それでも発生する騒音問題には、 “音を音で打ち消す”=アクティブコントロールを応用した対策を研究しています。
機械の動力源となる「エンジン」やその動力を増大させる「トランスミッション」、そして増大させた動力を他の部品に伝える「継ぎ手」などを総称してパワートレインと言います。 自動車や船舶などの乗り物はエンジンだけでは動かず、エンジンで作り出された動力を増大し、いかにロス無くタイヤやスクリューに伝えるかが大切になってきます。 当研究室ではパワートレインを通して「産業」や「社会」に貢献するような研究を行い、日々「ものづくり」に情熱を注いでいます。