機械工学は、材料力学、流体力学、熱力学、機械力学のいわゆる四力(よんりき)と呼ばれる分野を基盤として、制御工学、ロボット工学、マイクロマシン、医用工学、航空宇宙工学等々幅広い応用分野を持つ学問領域です。産業革命以来、現代社会を支える根幹技術であり、21世紀の社会を先導するテクノロジーでもあります。取り扱う対象も微細加工のようなマイクロ・ナノの世界から、航空宇宙や地球環境のような複雑で巨大なシステムまで大きく広がっています。デジタル化も進み、3Dプリンタに代表されるように、ものづくりの手法も従来とは大きく変わってきました。本学科の教員も、ゲルやカーボンナノチューブなどの革新的材料から、材料・構造、生体・医療、福祉・スポーツ、エネルギー・資源、地球環境・リサイクル、伝熱・蓄熱、振動・音響、自動車・船舶、宇宙・海洋、ロボット・バーチャルリアリティ、MEMS・微細加工など、多岐に渡る分野で第一線の研究を行っています。
100年の伝統に磨き上げられた本学科の教育システムは、ものづくりに関する広範な知識や技術を実践的に教育するだけではなく、機械工学のフロンティアで未来のカタチを創造する次世代の機械技術者・研究者を育てます。
本学科には、大きく分けて構造・材料・デザイン領域、熱流体・エネルギー工学領域、ロボティクス・バイオニクス領域の3つの領域があり、各領域の教員がそれぞれ特色ある教育と研究を行っています。
工学部にはものづくりセンターが設置されており、学生や教員が使用する実験装置や試験片の製作、機械工作実習の開講など、様々なものづくり活動をサポートしています。
工学部6号館には機械システム工学科事務室があり、学科共通の様々な事務的業務を担当して、学生や教員の教育、研究、就職活動、管理運営などをサポートしています。